交通事故

昨夜未明、免許取得から8年目にして初めて交通事故一歩手前の所まで行ってしまった。
今までも「あ、危ないかも」ということは数回あったが、ある程度安全マージンをとっていたので大事にはいたらなかった。

しかし、今回は違ったのだ。

昨夜、お風呂を済ませ皆が寝静まってから、ドライブに出かけた。目的地はスターバックス。いつも駐車した自身の車を見ながら珈琲を飲むのが癒しの時間の一つになっていた。
その往路での出来事だった。三車線の比較的どの車も速度を出している道がある。いつも通り安全マージンをしっかり取って運転していた「つもり」だった。だが、アイスバーンの上にうっすら積もった雪道、左リアタイヤがずべったと思った瞬間、身体は瞬時にカウンターを切っていた。リアが逆に振られカウンターを逆に切る。それを幾度か繰り返しながら、リアの振り幅がどんどん大きくなっていく。自身の腕と状態では、立て直せないことを確信し苦渋の選択、身を切る思いでボディのどこかを壁に接触させてスピードを殺すことを決断する。
後ろからの車はいない、左右にも車はいない、オールクリア。
車に申し訳ない気持ちで泣きそうになりながら、左リアを排雪で寄せられていた雪にあて、スピードを殺して180度ターンし、車は漸く停まった。
あの雪山にボディをあてた時の、車の鳴き声とも悲鳴とも取れるような声は、一生忘れられない。


雪山に当てた箇所は、凹みは全くなく良く見なければわからないくらいの傷がうっすらと一本だけ入っていた。
正直、泣きそうだったし、車に申し訳ないなと思った。
リアタイヤからは、空気が抜けていく音がする。


速度は60km/lも出ているか出ていないかぐらいだったはず。
AWDだから大きく挙動が乱れても大丈夫だったはず。


完全に車と自分を過信していた。
車を過信しすごいスピードで走る他車を見て、自分だけはそんなことないといつも思っていたのに。


今朝、一番でお世話になっているディーラーの工場長の所へ行って車体を見てきてもらった。
結果的にはボディにも全くと言っていいほどダメージはなく、左リアタイヤの空気が抜けている件に関しては、雪山にぶつかった時にリムから雪が入り空気が漏れたのだろうとのことだった。処置はしておいたので、様子を見て問題なければそのままで大丈夫とのこと。
本当に良かったと心から思った。
また、どんなに良いスタッドレスでもアイスバーンには効かないので本当に気を付けなければならないことも教えて頂いた。


一晩、色々なことを考えた。
自分の運転技術の不甲斐なさや、車のスペックが自分に合っていないんじゃないか、北海道でも本当に好きなロータリーをFRででも乗った方がいいんじゃないか、今の車への申し訳なさ。
マツダのディーラーにFC3Sを中古で探してもらう夢まで見てしまった。


この情けなさ過ぎる気持ちと悔しい気持ち、車への申し訳なさを忘れない為にも、この体たらくぶりを戒めとしてここに記しておくこととする。


何よりも、他車を巻き込まず、怪我もなく、それだけは本当に良かった。


17.Jan.2012