成人の日

成人の日について書かれた記事を、以前に利用していたブログで二年連続で紹介していたので、こちらでも紹介したいと思う。

平然と生きる人であれ。

新成人おめでとう。

君は今日、どこで、何をしながら、成人の日を迎えただろうか?祝福される人もいれば、一人でいる人もいるだろう。

成人を祝うなんて古い習慣と思うかもしれないが、そうじゃない。世の中には二十歳を迎えられなかった若者が大勢いる。

ほとんどの人は無事に生涯を送ることができない。それが私たちの生だ。生きていることがどんなに素晴らしいか、若い時にはわからない。私も当り前に思っていた。

だが君はいつか生きている意味を思い知る日がくる。ただその意味を知るために私たちは生きているんじゃない。もっと大切なことがある。

それは、人間は己以外の、誰かの、何かのために懸命に生き抜くことだ。

『人のためだけに?そんなの変だよ・・・・・・』 変じゃないんだ。今、日本の大人たちがなすすべての醜さは、それができていないからだ。

そうすれば君に見えてくる。世の中が、人間の生が、いかに哀しみであふれていることが・・・・・・。

それらの哀しみを平然と受けとめ、どんな時にも、君は、そこに、スクッと立っている人であって欲しい。

そのためには心身を鍛錬しておくことだ。頭ばかりが動いてはダメだ。

ひとつしかないこころと身体を強くするのだ。こころと身体で汗をかけ。

その汗は、今日から飲める一杯を格別に美味しくするぞ。強いを目指す君に乾杯。

強いを目指す君に乾杯。

伊集院 静


title「サントリー・おもしろ冊子」(『alpsima』2008-02-05)


成人を迎えた若者よ、おめでとう。
諸君らが、人が人としての優しさを持ち、人類全てが分かり合う為の礎とならんことを切に祈る。

乾杯。


P.S.
大好きな高橋みなみさんが、成人式で振袖を着ているのをテレビで見ました。とても可愛かった!
おめでとうございます!