指原さん

さて、突然ではあるがあるフォトブックを読んだ。
指原莉乃1stフォトブック『さしこ』である。


いまや日本国民であれば知らない人はいない、AKB48指原莉乃さんのフォトブックだ。

これは写真だけではなく、写真をはじめ秋元康氏との対談や本人のエッセイなど、様々な内容が詰め込まれている。


その中でも一際目を惹き、心を惹くものがあった。

彼女が書き下ろしたというエッセイである。

フォトブックはA5版のサイズで、エッセイは一本2Pのものが四本、フォトボック中に散りばめられている。


そのエッセイのデキが抜群。構成や表現力がもう、自分とはダンチなのだ。
難しい言葉は使わない、一文をダラダラと長く書かない。よって読む苦痛がない。しかし、多くのことが伝わる、読み取れる。

文字を読む、そこから想像する、そして理解するという、読み手の三工程がまるで円を描くようにスムーズに読み進めることができる。
まさしく、文の書き方のお手本のようであった。


文を書くことの難しさ、ブログを書かれている方なら誰でもご存知かとは思う。
如何に短く、簡単簡素、かつ受け止められやすい文で、どれだけ伝えたいことを正確に、且つ読み手が多くのことを読み取れるように文章を書けるか。
これに尽きる。そして、これは本当に難しい。本当に本当に難しい。


彼女は齢十九とまだ二十歳にも満たない若さだが、その彼女が創りだす文に完敗だった。
今日からは彼女のことを、さしこや指原ではなく、指原さんと呼ぼうと思う。


気になった方は、このフォトブック中に収められているエッセイを、立ち読みでも良いので一度見てみて欲しい。


指原莉乃1stフォトブック『さしこ』 (講談社 MOOK)

指原莉乃1stフォトブック『さしこ』 (講談社 MOOK)

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