スバル インプレッサG4 試乗レポート

試乗店舗:北海道スバル 札幌南店
試乗モデル:スバル インプレッサG4

グレード:1.6i-L AWD リニアトロニック
エンジン型式:FB16
最高出力:115ps(85kW)/5600rpm
最大トルク:15.1kg・m(148N・m)/4000rpm
総排気量:1599cc


☆内装☆
内装はブラック基調である。手でノックするとコツ、コツと音がするプラスチックのような素材ではなく、ウレタンというかゴムというか(?)、安っぽい感じの内装ではない。また、シート色もブラックで、試乗の時間内では座り心地が特に悪いと感じることはなかった。
空間については、最近の車に準じるようなスペースの取り方で、セダンとしては特別狭いと感じることはないと思う。スペースに関しては平均点だろう。


☆エンジン☆
今回試乗したモデルに搭載されている新エンジンFB16(2010〜)は、従来のEJ系よりもロングストローク化されている。それにより、EJ系よりも高回転域まで回すようなエンジンではなくなった。

しかし、低回転域だけでなくパワーバンド域周辺においてもエンジンが綺麗に回っているので、高速道路でも街乗りでもそこまでの不満は感じないだろう。言うなれば、とてもなめらかなエンジンである。スバル自慢の水平対向エンジン、その一歩進化した点を垣間見ることができた。

ただ、トルク感とアクセルフィーリングの物足りなさは少々否めないが、セダン搭載テンロクエンジン*1としては気持ちの良いエンジン回転と、運転が好きな人が扱いやすそうなパワーバンド域を持つエンジンとなっており、十分合格ラインだと言える。

もうひとつ特筆するならば、エンジンが非常にコンパクトにまとめられていることだろう。ボンネットを開けてびっくりしたが、とてもスッキリしているのだ。今までよりスッキリしているということは、軽くなっているということだ。それは当然、燃費にも良い影響を与える。


☆足回り☆
元々スバル車の足回りには定評がある。今回試乗したインプレッサG4 1.6i-Lはというと、スポーツカーのように固い足回りではなく、大衆セダン車にありがちなただ柔らかいだけの足回りでもなく、サスペンションに適度な仕事をさせながらスムーズに旋回してゆく、そんなワンクラス上かと錯覚するような大人な足回りに仕上がっていると思う。
このクラスの一般的なセダン車よりも、スマートかつエレガントな走りを体感させてくれることは間違いない。

また、その足回りと水平対向エンジンの恩恵である低重心化、AWD駆動によって素晴らしい安定性*2を実現している。




☆購入するなら☆
1.6iと1.6i-Lで購入を考えるならば、間違いなくフォグランプが標準装備されている1.6i-Lをオススメしたい。
違いをあげればキリがないが、一番のキメ手はフォグランプの有無である。車に乗る以上、天気の良い日だけではなく悪天候時の運転も避けられない。そんな悪天候時の視界確保に、フォグランプほど効果を発揮するものはないからだ。また、フォグランプがあることにより、フォグ取り付け穴が丸見えの1.6iよりもフロント周りが引き締まり、よりスタイリッシュな雰囲気を醸しだしてくれるだろう。


☆最後に☆
落ち着いて、質感の良い車に乗りたい。けれど、ただお上品なだけじゃ収まりたくない、そんな車にも粋さを求める人に薦めたい。

*1:排気量1600ccのエンジン

*2:スタビリティ