人間だけが神を持つ

人は動物とは違う。
人の死は無碍であってはならない。

なのに、我々大人は無益な血を流しすぎた。
そればかりか、地球を食い潰し、宇宙に捌け口を求めてきた。

今こそ人は自らを律し、尊厳を取り戻さねばならない。
内なる可能性を以て、人の人たる力と優しさを世界に示す…。

人間だけが神を持つ。
今を越える力、可能性という内なる神を。

おそれるな。自分の中の可能性を信じて、力を尽くせば道は自ずと開ける。


ガンダムUC episode1「ユニコーンの日」より、 バナージとカーディアスの会話から引用、要約。


人間だけが神を持つ。
考えたこともなかった。

原発、TPP、さらに広く見れば貧困、エネルギー問題。
今、日本も世界も目先の問題に囚われている。

そう、そんな今だからこそ、我々ひとりひとりが自らを律し、人としての尊厳を取り戻さなければならない。
他への厳かさな気持ちを取り戻さねばならない。

持つ者と持たざる者は、その時代時代のマジョリティとマイノリティ、そして状況で決まる。少しでも何かが違えば、誰もが持つ者から持たざる者へとなり得る。

だからこそ、我々は、人々は理解し合わなければならない。
混迷を極める大地で、今を越え、現状の自分自身を越え、誰もが人の人たる力と優しさを示し合えることを、切に願う。



追記より原文を表記。

カーディアス
「人は動物とは違う。人の死は無碍であってはならん。
なのに、我々大人は無益な血を流しすぎた。
そればかりか、地球を食い潰し、宇宙に捌け口を求めてきた。
今こそ人は自らを律し、尊厳を取り戻さねば、百年前に紡がれた希望を生かすために。」

バナージ
「内なる可能性を以て、人の人たる力と優しさを世界に示す…。」

カーディアス
「人間だけが神を持つ。今を越える力、可能性という内なる神を。」

中略

カーディアス
「恨むだろう、アンナ、そしてお前も。
だがゆけ、おそれるな。自分の中の可能性を信じて、力を尽くせば道は自ずと開ける。」


ガンダムUC episode1「ユニコーンの日」より、 バナージとカーディアスの会話から引用。