貧困について

福祉の業界に一歩足を踏み入れる前、貧困について本を読んで考えたことを自分なりにまとめたものが出てきたので、ここに書き留めておく。

貧困
〜貧困は金銭だけでははかれない〜


1.児童貧困

  • 親の貧困、影響をもろに受ける。
  • ひとり親家庭の就労率は高いが、所得再分配等、所得移転がうまくいっていないことなどにより、その貧困のしわ寄せが多くのひとり親家庭に大きく降り掛かっている。
  • 日本は、政府の所得再分配による介入後に貧困率が上昇するという、他国には見られない特異な状態である。
  • 児童養護施設が満床状態であるという問題を解決していく必要がある。
  • 里親制度の充実、少数グループホーム等、出来る限り入所児童の人権を尊重できる環境を。
  • 重ねて虐待等の防止、また職員の激的なオーバーワーク、離職を防ぐための職員の増員。

※あらゆる家庭が子どもを安心して出産、養育できるよう児童手当や児童扶養手当等、子どもを育てていくための諸制度の充実が必要。
加えて、保育授業の整備も必要である。保育をただひとつことのビジネスとする、問題のある企業の排斥。


2.高齢者、障がい者福祉

  • 高齢者、障がい者の方たちの最大のライフラインである、介護保険制度の見直し。
  • 応益負担から、再度応能負担への変更を。
  • サービスを利用したくても、金銭上の問題で利用できない高齢者が沢山いる。これにより「持つもの」と「持たざるもの」の格差がはっきりと表れ、アメリカのような格差社会が近いうちにもたらされるだろう。
  • また、高齢者、障がい者福祉は、公的責任で行われるべきことである。


以上、全体を通してやはり従事者たちの待遇の改善が必要。業界を通して、従事者たちの待遇は悲惨なほどに劣悪なもので、昇給なども他業種と比べて大きく下方にある。これでは離職者は増えるばかりである。


今、日本の社会福祉は量的にも質的にも、最貧困ラインにあることを感じずにはいられない。国民が安心して暮らし手を取り合うには、先述した量的、質的な社会福祉の充実が急務である。

読み返すと、いつの間にかわからなくなってしまっていた事などを思い出させられる。