硫黄島からの手紙

硫黄島からの手紙』/クリント・イーストウッド監督
作品評価:★☆☆☆☆


以前しゃべくり007で渡辺謙が出演していた時、この作品について話していたのを聞いて、それからずっと気になっていたのだが漸く見ることができた。
渡辺謙はその時、この作品の撮影に際して「日本人として失敗できない映画だし、もし失敗してしまった時は日本に帰ったらどうなってしまうのかと思った」と言っていた。正確な記憶ではないが…


さて、肝心の感想だが正直微妙である。
一番よろしくないのが、私にはこの作品が何を伝えようとしているのか、その本質的なものを感じ取ることができなかったことだ。唯一感じたことは、大日本帝國の愚かさくらいか。
また、他の映画と比べて何故か非常に出演者の声も聞き取りにくかったことも原因の一つかもしれない。映像も何故かモノクロがかった仕上がりになっている。
無礼ではあるが、監督はアメリカ人であるクリント・イーストウッドであるが、日本人の誰か違う人が監督をしていたら、もっと違う作品になっていたのではないかと思う。
共感を得たり、何かを感じることが殆どできなかったのは、自国の為に戦う戦争というものがテーマであるのに、大日本帝國視点からの戦争を外国人の監督が指揮したことでの感覚や価値観のズレが生じたことも原因のひとつであると考える。